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下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤のタイプ

下肢静脈瘤とは、脚の静脈が、太く浮き出ている、もしくは瘤(こぶ)のように膨らんだ状態のことで、その部分の多くは曲がりくねっており、その太さはまちまちです。下肢静脈瘤には、以下のような種類があります。

伏在静脈瘤
側枝状静脈瘤
網目状静脈瘤
くものす状静脈瘤
足の静脈の本幹やその分枝にできる、瘤(こぶ)のような状態になる静脈瘤です。下肢静脈瘤のなかでは、最も多いタイプです。 伏在静脈よりやや細かい静脈瘤です。伏在静脈より末端部分にできる静脈瘤です。 細い皮下静脈が網目状に広がっている静脈瘤です。直径が径2〜3mmほどです。 直径1mm以内の細かい静脈瘤です。
青色や赤色の細かい静脈瘤が、皮膚の内側にクモの巣のような状態で広がって見えます。


下肢静脈瘤はどうして起こるの?

足に流れる静脈は、血液を心臓へ運ぶ血管です。血液が足から上の心臓に向かって戻ることを、静脈還流といいますが、この静脈還流には、静脈の内側にある「逆流防止弁」が大きな役割を果たしています。静脈の中を流れる血液が、重力によって下へ引かれて逆流するのを、この「逆流防止弁」がくい止める役割をしているからです。
血管の断面で見ると、「逆流防止弁」は八の字型をしており、心臓に向かう上方にのみ、血液が一方通行で流れるように働いているのです。
しかし、長い立ち仕事などで、血液の流れが鈍くなると、血液の逆流を防止する「逆流防止弁」に負担がかかり、弁が壊れてしまうのです。弁のなかでも壊れやすいのは、逆流圧が大きくなりがちな脚の付け根や膝の裏などです。弁が壊れて正常に働かなくなってしまうと、血液は逆流し、足の下のほうに血液が溜まります。その結果、静脈がふくらんで、瘤が作られるのです。

下肢静脈瘤が発生しやすい方の特徴は以下のとおりです。

  • 女性に多い
  • 加齢と共に静脈瘤発生の頻度は増加
  • 親族が静脈瘤をもつ場合発生頻度が高い
  • 教師、美容師、調理師、看護婦、スチュワーデスなどの、長時間立つ仕事に従事されている方に多くみられる
  • 妊娠出産をきっかけに下肢静脈瘤が発生しやすい


主な症状

  1. 血管が浮き出て気持ちが悪い、スカートがはけないなどの外見上の問題があります。
  2. 静脈瘤は、うっ血による静脈圧の上昇によって発生し、このうっ血(血液がよどんでたまること)により、足がだるい・重い・疲れる・ほてる、といった症状があらわれます。
  3. 血液のうったいが進み、だるさ・重さがさらに進むと痛みとして感じられることがあります。
  4. 血液循環が悪くなるために、歩行時もしくは就寝中に、こむら返り(足がつる)を起こすことがあります。
  5. 足の静脈圧が高くなるため、血管内から水分が外へ染み出ることにより、足がむくみます。
  6. 足がかゆくなることがあります。
  7. 皮膚や皮下組織の栄養障害が進むために、皮下組織が繊維性変化を起こして硬くなり、皮膚炎や湿疹ができることがあります。足首の周囲や静脈瘤の周囲に起こりやすくなります。
  8. 静脈瘤になると、皮膚が弱くなり、静脈が拡張していることから、皮膚、皮下に出血が起こりやすくなります。これによって、皮膚に色素沈着が起こったり、少ない刺激でも、潰瘍ができたりします。できてしまった潰瘍は、皮膚の血液循環が悪くなっているために治りにくく、放置すると徐々に増大していきます。


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